真珠(珍珠)

真珠と美肌にまつわる話

中国春秋時代(紀元前770年~紀元前403年)に活躍した名医・范蠡が隠居した後、ある日妻の西施と共に太湖に舟を出しました。
その時偶然に太湖の真珠を見つけて持ち帰り、太湖真珠をすりつぶして妻・西施に顔にぬらせ続けたところ、西施の肌は生涯美肌で中国四大美女No.1と言われるようになりました。

また世界三大美女として知られる楊貴妃は、真珠をすりつぶした粉(パールパウダー)を飲んでその美しい肌を永遠に持続したという話は有名です。
その他中国古来王朝の女官たちも真珠を常用し、50歳、60歳になっても若い子と変わらぬ美肌を維持したと言われています。

中国史の中の真珠

明朝時代(西暦1368年~1644年)の中国本草学の名医・李時珍の書「本草網目」にて真珠の主要効果についてこう述べています。

  1. 心を静め、精神を整え鎮魂する
  2. 粉末を目に点眼すると白内障を治す
  3. 顔にぬるとシミを除き、ツヤのある美しい顔色となる
  4. 手足にぬるとさかむけを治す
  5. 綿に包んで耳に入れると聴力障害を治す
  6. 下痢を止める
  7. 子供の熱を下げる
  8. など

このように中国では古来から真珠は外用だけでなく漢方の一種として内服し、健康と美容に役立てています。

真珠に含まれる栄養

歴史的名医によってその効果を高く評価されてきた真珠は、現代の科学技術の精密な測定により、真珠粉には18種類のアミノ酸(そのうち人体に不可欠な必須アミノ酸を7種含む)、23種類の微量元素、カルシウム、鉄、セレン、ゲルマニウム、その他非常に重要な生命の源の原料を含んでいることが、科学的に証明されました。

<真珠が含むアミノ酸と効能例>
・フェニルアラニン(13mg):がん細胞の生長を抑制、記憶力の改善、保護性効能
・リシン(11mg):骨質の増強、育毛、免疫力増強
・トレオニン(16mg):体内コラーゲン蛋白を促進、エラスチン酸の合成、免疫力増強
・ヒスチジン(4mg):鉄分の吸収促進、貧血予防、胃病の改善
・グルタミン酸(66mg):皮膚の保湿、ヒビ防止、耳鳴り・失眠の改善
・グリシン(3㎎):皮膚のコラーゲン細胞再生促進、保湿、高血圧・糖尿病予防
・アラニン(7㎎):体内でのたんぱく質合成作用、肝臓保護
・チロシン(27㎎):新陳代謝促進
・アルギニン(22㎎):傷口の癒合促進、保持性効能

真珠の特徴

こうした真珠の長い歴史から、真珠の健康と美容の主な特徴として以下のように言われています。

  1. 内服の7大効果:
    免疫力増強、若さ維持、血圧を下げる、睡眠の改善、肝臓保護、傷の改善、たんぱく質の補充
  2. 外用効果:
    美白、ニキビ改善、脂を抑制、クマを改善、シミをうすくする

※以上、真珠メーカーである西施美(福鈺潤)と雷允上薬業の説明より

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